このアプリは地下鉄内での痴漢行為・迷惑行為が発生した時に『周囲に知られることなく』スマートフォンから周囲(半径数メートル)にいるユーザーへ通報することができるサービスです。
また、その通報データを集積し時刻表などのオープンデータと連動することにより、自分が今乗ろうとしている車両で近い時期・時間帯に痴漢が発生している頻度などが一目で分かる”ヒートマップ”が生成・公開されます。
乗客個人としてリスクを回避できると同時に、ヒートマップの存在自体が抑止力となることが期待できます。
特に配慮したのは、痴漢されていることを周囲に知られることへの心理的ハードルです。「はずかしい」「こわい」「急いでいるので事情聴取などの時間が無い」「間違いだったらどうしよう」など痴漢に対して声を上げられない被害者の心理状態には様々なケースが考えられますが、いずれにせよ男性が想像する以上に超えなければいけないハードルは高いものです。
またハードルの高さに加え、被害者にとっては通報の後にとってほしい措置はひとりひとり違うのではないでしょうか?警察に突き出して逮捕して欲しい場合もあれば、そこまで求めない場合もあるでしょう。たとえば、「この電車の7両目で迷惑行為が発生しているようです。周囲でお困りの方がいないかご注意・ご協力のほどお願い申し上げます。」といったアナウンスが車内で流れるだけで十分かも知れません。どの車両か特定されるだけでも、犯人にはプレッシャーとなり、抑止効果が期待できます。
また地下鉄での利用を考慮し、GPSが届かない場所でも使えるようになっています。